東海わかめ協会
 
 








わかめの育つまで...
 
    生育過程  わかめは、遊走子と呼ばれる胞子の状態から春の収穫まで、一年のサイクルで育つ海草ですが、その養殖作業のほとんどは冬の寒い時期に海辺でおこなわれます。
 良質のわかめを養殖するには、水質、潮流、水温などが大切です。
 
    病  気
 
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◇わかめの生活史
 7月頃に盛んに遊走子を出し、養殖の場合は採苗を行います。遊走子は基質に付着すると発芽し、やがて配偶体となります。この配偶体では雄・雌にわかれ、雄から精子が出て雌の卵と受精し芽胞体となります。
 養殖においてここまでは種糸の中で起こる課程で肉眼的には見えません。芽胞体はやがて生長し、肉眼的に見えるようになると”ワカメの芽”となり、その後11月から4月にかけて生長し生葉となります。
 
◇わかめと水温
 
 
 
 
 
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◇ワカメの病害虫について(近年発生した岩手県内の病害虫を紹介します)
病  害 斑点性先腐れ症
軟腐性あなあき症
灰色斑点性あなあき症
 
付着生物 エフェロータ・ギガンティア(スイクダムシ)
アクティネータ・コリーニ (ツリガネムシ)
ワカメヤドリミドロ
ケイソウ(キソ)
寄生生物  
コンブノネクイムシ
タレストリス
 
淡水被害  
 
 
 
 
 
 
 
 
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◇斑点性先腐れ症
この先腐れ症は昭和58年3月に発生して以来毎年発生しています。蔓延性があり、進行も早く、その末期症状に至るとワカメは全く収穫できなくなってしまいます。
 特徴 >>
 ・葉体の先端及びその周囲の裂葉先端に微少な斑点があらわれる
 ・斑点は水中では緑色〜黄緑色を呈す
 ・小さいものだと直径1mm程度のものでもあなが開く
 ・罹幹部の組織は軟腐する
 ・あなは葉先や裂葉先端が目立ち次第に中肋方向へ広がる
 
 
 
◇軟腐性あなあき症
蔓延性があり、末期症状では全く収穫ができません。
 特徴 >>
 ・斑点は緑白色の軟腐を呈す
 ・罹患部分の組織は軟腐する
 ・健全部と罹患部の境界が橙黄色〜黄色のリングを形成する
 ・健全部と罹患部の境界が明瞭

   ※近年南方海域で発生しているらしく、三陸で発生した事例は少ない。
 
 
 
◇灰色斑点性あなあき症
 
 特徴 >>
 ・斑点は灰色で軟腐しない
 ・罹患部分の組織は軟腐せず堅い
 ・あなの周囲は軟腐しない
 ・あなの周囲のみ黄白色を呈す
 ・明瞭な境界はなく、灰色の環紋がみられる

   ※蔓延性はなく、大きな被害になったこともないが、
    三陸種以外に見られることがあります。
 
 
 
 
 
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◇エフェロータ・ギガンティア(スイクダムシ)
分類上は原生動物門・繊毛虫網・吸管虫目です。
昭和52年から本県で発生を確認し、昭和56年には全県下で発生し大被害を与えました。近年は大発生はしていませんが、毎年のように小海域での発生を確認しています。平年であれば5月頃からホンダワラ等に発生していますが、何らかの原因で、2月頃から発生しワカメに被害を与えることがあります。
特徴としては、ワカメに付着すると、水中ではワカメ葉体表面に白カビが生えたようになり、陸揚げすると異臭を放ち、湯通し用水を白濁させ、加工後もワカメの光沢を失わせる。
 
 
◇アクティネータ・コリーニ(ツリガネムシ)
沖合施設を中心に発生しやすく、海中でも付着状況は前述のエフェロータ・ギガンティアと同じですが、加工処理を行うと被害は無くなります。
 
 
◇ワカメヤドリミドロ
ワカメ葉体に茶褐色の斑点として確認され大きさは5〜20mmとさまざまです。発生が甚しくなるとあなが開きます。わかめ漁場で一般に見られるが、どちらかというと岸側施設で発生しやすい。
 
 
◇ケイソウ(キソ)
海が穏やかな年にワカメの葉先に大量にケイソウが付着し品質価値を損なうことがよくあります。原因となるケイソウはリモフォラ等です。
 
 
 
 
 
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◇コンブノネクイムシ
ワカメ芽株の茎部に寄生する。
虫体の大きさは5mmくらいで、生虫はオレンジ色です。
寄生すると、茎内に空洞を作り、甚しく寄生すると芽株が流出しやすくなってしまう。
発生を確認したら芽株の流出が始まるので、観察を怠らず行い、芽株の管理に注意してください。
 
 
◇タレストリス
虫体の大きさは非常に小さく3mm以下です。
この虫はワカメの葉体に寄生し、その寄生痕は径1〜3mmの黄色い斑点又はあなとなります。海域によっては甚しい寄生があり、一葉体に数百も寄生するため、ワカメは全く品質価値を失う場合もあります。
 
 
 
 
 
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 本県において比較的大型河川が流入する湾では淡水被害が見られます。発生時期は3月下旬から4月上旬で、雨量の増加と雪解けによる河川の流量が増し、一時的にワカメ漁場の表面水の比重が低下することによって起きます。
 症状は、葉体の中肋沿いにできる不定型(大きさ5〜15mm)の水ぶくれ・脱色・中肋の曲がり・茎の異常なふくらみ及び茎の曲がりなどがあります。
 
 実験によって、海水比重が15.36以下になると以上が起こることを確かめています。
 河川の増水期や大量降水後にワカメ養殖網を2m以深にしておくことで随時対応すれば被害を少なくすることができます。
 
 
 
 
 
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◇ワカメのミニ知識
 
 
 
 
◇養殖ワカメ病虫害早見表